2020年11月6日 19時。
ゲーマーのみなさん、ついに Zen3 Ryzen が発売開始(解禁)となります。
Intel の CPU より高性能と言われシェアを圧倒していた Zen2 Ryzen(3000番台)から、さらに磨きをかけた Zen3 Ryzen(ナンバリングは 5000番台に)を待ち望んでいたユーザーは多かったのではないでしょうか。発売は11月6日(金)なので週末の秋葉原(東京)や日本橋(大阪)は賑わいを見せることでしょう。そしてもちろん年末商戦あたりに Zen3 搭載のゲーミングPCをぶつけてくるメーカーも多いと予想されます。nVidia GeForce と AMD Radeon それぞれ新型の GPU の発売と相まって年末商戦に華を添えてくれるかもしれませんね。
「Ryzen 5000」シリーズの販売情報!
【11/06(金)の流れ】
午前11時~ 整理券配布開始
17時~ 事前会計開始
19時~ 商品お渡し上記の流れになります!
※整理券の配布は先着順です。
※整理券は当日限り有効なのでお気を付けください。— ドスパラ秋葉原本店 (@dospara_honten) November 5, 2020
※情報引用:ドスパラ秋葉原本店の販売予定ツイート
自作ユーザーの中にはこの新型 Ryzen 発売を待って買い控えしていた方もいると思いますが、まずは Zen3 CPU の発売モデルを見ていくことにしましょう。
モデル | Ryzen 9 5950X | Ryzen 9 5900X | Ryzen 7 5800X | Ryzen 5 5600X |
---|---|---|---|---|
コア/スレッド | 16C/32T | 12C/24T | 8C/16T | 6C/12T |
ベースクロック | 3.4GHz | 3.7GHz | 3.8GHz | 3.7GHz |
ブーストクロック | 4.9GHz | 4.8GHz | 4.7GHz | 4.6GHz |
L2+L3キャッシュ | 72MB | 70MB | 36MB | 35MB |
TDP | 105W | 105W | 105W | 65W |
対応メモリ | DDR4 3200MHz | DDR4 3200MHz | DDR4 3200MHz | DDR4 3200MHz |
PCI Express | PCIe 4.0 | PCIe 4.0 | PCIe 4.0 | PCIe 4.0 |
ソケット | AM4 | AM4 | AM4 | AM4 |
製造プロセス | 7nm FinFET | 7nm FinFET | 7nm FinFET | 7nm FinFET |
参考価格(米国) | USD 799 | USD 549 | USD 449 | USD 299 |
参考価格(日本) | 96,800円 | 64,980円 | 53,480円 | 35,800円 |
Zen3 デビューの第一弾として 5700X や 5600無印版 および Ryzen 3シリーズは登場していません。それぞれ Zen2 で大人気モデルだっただけにライバル Intel の出方次第、市場の反響次第で様子を見ているのではないでしょうか。第二弾での登場を期待したいものです。
対応マザーボード(現在発売されているモデル)は X570、B550、A520 になります。大人気を博した B450 についてはメーカーによる対応次第です。Zen3 対応の BIOS が更新されれば利用することができるかもしれませんがB450シリーズでは PCI Express 4 には対応していないので万全な体制で利用したい方やすぐにでも Zen3 Ryzen を使ってみたい方は X570 や B550 など公式対応しているマザーボードを利用することになります。
仕様面では Zen3 になって設計を見直したせいか Zen2 と比べクロックに大きな変化はないものの、キャッシュの取り扱い方法の見直しのため性能は大きく向上しています。メーカー公表の旧製品との比較表ではZen2 3000番台シリーズよりもハイスペックであるのが下記からもお分かりになると思います。
ただ一点、残念なことに国内価格は米国価格(2020/11/5レート 1ドル105円で換算)と比較してやや高めとなっています。最上位の Ryzen9 5950X(USD799)は円換算で84,000円弱なので日本公式発表価格の96,800円(差額約13,000円!)はちょっと個人輸入もあり?と考えさせられるものがあります。とは言え海外から個人輸入するより国内流通品として保証を受けられることを考えると納得できなくともやむを得ないのかもしれませんが……。
では今回のラインナップの中で一体どれがおすすめなのか。もちろん各人の環境や予算によるとしか言えませんが、今回の発売モデルで考えると購入から2~3年程度は買い換えずに利用するとして陳腐化しないものを選ぶとよいかもしれません。
ハイエンド追求なら迷わず Ryzen 9 5950X ですが価格面ではこのモデルだけは10万円近くで飛び抜けているので筆者個人的にはコストと性能バランスを考慮し、1コアあたりの購入コストも考えるとハイエンドを組むなら Ryzen 9 5900X がイチオシだと思うのですが、皆さんの意見はいかがでしょうか。
1コアあたりの価格比較
CPU名称 | コア/スレッド | コア単価 |
Ryzen 9 5950X | 16c/32th | 6,050円 |
Ryzen 9 5900X | 12c/24th | 5,415円 |
Ryzen 7 5800X | 8c/16th | 6,685円 |
Ryzen 5 5600X | 6c/12th | 5,966円 |